三井住友visaカードは、任意整理できるのでしょうか。
三井住友visaカードは、大手都市銀行のひとつ三井住友銀行の系列会社のクレジットカードです。
大手の企業に勤めている方の場合、取引の関係から、給料振込の指定口座に三井住友銀行が指定されているという方も多くいらっしゃいます。
また、銀行系クレジットカードの代表的な存在でもあることから、「クレジットカードとしてのブランド力」も高いのも特徴です。
では、その三井住友visaカードを利用したものの何らかの理由で返済することができなくなってしまった場合、任意整理することはできるか。
これについて解説してみます。
三井住友visaカードは任意整理可能です!
結論から先にお伝えすると、三井住友visaカードの任意整理は可能です。
もちろん、100%可能です!とは言い切れない部分はありますが、比較的任意整理交渉に応じてくれやすいカード会社だといわれています。
では、その点についてもう少し詳しく見ていきましょう。
クレジットカードの利用料金やカードローン代金をどうしても返済できなくなってしまった場合には、債務整理をするという方法があります。
債務整理とは、自己破産・個人再生、最近では過払い金請求も含めた総称であり、そのひとつがこちらの記事で取り上げている任意整理です。
債務整理の中でも任意整理は、社会的ダメージが一番小さいため、借金で悩む方がまず考える債務整理方法です。
カード会社側でも、借金の回収が不可能になる自己破産よりも、利息はカットされるものの返済は続けてもらえる任意整理のほうが交渉に乗ってもらいやすい傾向にあります。
けれども残念なことに、
任意整理が増加傾向にある最近では、クレジットカード会社やローン会社によっては任意整理交渉が難しい場合もあるのです。
その点、三井住友銀行系列のカード会社でもある三井住友visaカードは、任意整理にも応じてくれやすいカード会社であるといわれているんですよ。
三井住友visaカードを任意整理すると、三井住友銀行の口座は使えなくなるの?
三井住友visaカードの任意整理を考えている方には、ほかのカードの任意整理ではあまり見られないような悩みを持っている方も多くいらっしゃいます。
その悩みはというと、何かというと「三井住友visaカードを任意整理すると、三井住友銀行の口座が使えなくなる(凍結されてしまう)のでは?」ということです。
もしかしたら、この記事を読んでくださっているあなたも、気になっていることかもしれませんね。
けれども、その点については心配いりません!
たしかに三井住友visaカードは、三井住友銀行系列ではありますが、あくまで別企業です。
そのため、たとえ三井住友visaカードの任意整理を行ったとしても、三井住友銀行が凍結されるということはありませんよ。
会社員の方で給料の振込先が三井住友銀行指定の場合でも、任意整理したからといって、口座からお金が引き出せなくなるということはまずないので安心してくださいね。
三井住友visaカードを任意整理するメリット
では次に、三井住友visaカードを任意整理した場合には、どのようなメリット・デメリットがあるのかということについて見ていきましょう。
まずメリットとしては下記が挙げられます。
任意整理が受理された時点で、三井住友visaカードからの督促はストップする
任意整理を行うためには、弁護士や司法書士に依頼する必要があります。
あなたから任意整理の依頼を受けた弁護士(司法書士)は、まずはじめに、三井住友visaカード宛に「受任通知」を送付します。
この「受任通知」とは、「債務者(あなた)に変わって、弁護士が窓口となって交渉を行います」と三井住友visaカード側に知らせるためのものです。
「受任通知」を受け取った後は、三井住友visaカードが、あなたに直接コンタクトを取ることは法律で禁止されているため、督促はストップすることになります。
場合によっては、引き直し計算で過払い金が発生する場合もある
もしあなたが、三井住友visaカードでショッピングだけでなくキャッシングも利用していた場合には、過払い金が発生している可能性もあります。
これは、弁護士が任意整理で利息計算を行う際の引き直し計算でわかります。
過払い金とは、いわゆるグレーゾーン金利によって払い過ぎていた借金を返済してもらうことで得られるお金のこと。
三井住友visaカードでも、2005年までは27.8%を超えるグレーゾーン金利で貸し付けを行っていたため、該当する可能性が出てくる方もいらっしゃるかもしれません。
参考サイト:杉山事務所/三井住友VISAカードで過払い金が発生している条件
http://sugiyama-kabaraikin.com/smbccard/
(参照日:2019年2月28日)
月々の返済額の減額・返済期間の延長が可能になる
任意整理を行うと、将来分の利息(将来利息)がカットされ、元金だけを分割して払うことになるケースがほとんどです。
たとえば、200万円を年利18%で借りていたとしても、任意整理後には利息部分をカットして支払うことが可能になります。
また、あなたがムリなく生活していけることを考慮した返済額を、弁護士が三井住友visaカードに提案してくれるので、長期に渡った少額での返済も可能になるのです。
ほかの人に知られず、借金の整理ができる
借金したこと、さらに借金問題で悩んでいることを家族や知人、会社の人に知られたくないという方も多いかもしれません。
任意整理は法律で定められた借金整理方法でありながらも、裁判所を通さずに行える手続きです。
そのため自分で言わない限りは、ほかの人に知られる心配はほとんどありません。
では次にデメリットについても見ていきましょう。
三井住友visaカードを任意整理するデメリット
個人情報機関に金融事故を起こしたことが登録されてしまう
任意整理を行うと、個人情報機関に金融事故を起こしたことが登録されてしまいます。
この登録は最低でも5年程度は削除されることはありません。
そのため、この期間には、新しいクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりすることはできなくなります。
減額はされるものの借金は払い続ける必要がある
任意整理を行うと、ほとんどの場合において、借金の返済額の減額や返済期間の延長などが認められます。
しかし、当たり前のことですが、借金そのものが消えるわけではなく、元金の返済は続ける必要があります。
そのようなことから、仕事が安定していない方や無職の方は、任意整理自体の申請が難しいケースもあります。
まとめ
ファーストクレジットカードとして選ばれることも多い、三井住友visaカード。
銀行系のカードでもあるので、安心感もありますよね。
けれども、もしどんなに節約しても返済できないという状況に陥っている場合には、早めに任意整理などについて検討してみることをおすすめします。
弁護士や司法書士に依頼することによって、あなた個人がやり取りをすることもなくなるため、精神的にも楽になるはずです。
費用面が心配だという場合には、まずは無料相談を利用して見るという手もありますよ。
年齢:30歳
性別:女性
プロフィール:大手都市銀行にて、融資窓口業務を行っていました。金融についての豆知識は豊富です。